三菱倉庫、アマゾンのAWSと連携し国際輸送の温室効果ガス排出算定システム提供開始

三菱倉庫、アマゾンのAWSと連携し国際輸送の温室効果ガス排出算定システム提供開始

最適な輸送ルートの検索も同時に実現

三菱倉庫は2月5日、米アマゾンのクラウドサービス部門AWS(アマゾン・ウェブ・サービシズ)と連携し、グローバルサプライチェーン全体の温室効果ガス排出量の可視化と、貨物輸送ルート検索を同時に実現するシステム「Emission Monitoring Cargo Route Finder」nitoring」を開発、同日に提供を開始したと発表した。

同システムの開発自体は、昨年11月に公表済みで、本格稼働がスタートした。

Emission Monitoringは、出発地・到着地・物量を入力すると、特許を取得した独自の手法で現実的な船舶・航空機・鉄道などの貨物輸送ルートを複数提案するとともに、それぞれの輸送に係る温室効果ガス排出量を算定する。複数の輸送方法とそれぞれの排出量を比較検討したり、貨物輸送ルートの検索エンジン単体として使ったりすることも可能。

詳細画面では地図表示もあり、輸送ルートの違いが視覚的にも容易に確認できるよう工夫している。


検索画面/地図イメージ

排出量は日本・EU(欧州連合)・米カリフォルニア州のCO2排出権市場の取引価格のほか、ガソリンや電力量など身近な指標に換算した数値も表示し、排出量をよりイメージしやすくなるよう配慮している。

今後はEmission Monitoringで複数輸送ルートを比較・検討した後、そのまま運賃見積もりや予約の手続きに移行できるようにすることを想定。ユーザーの検索傾向を分析し、より関心の高いルートを表示するなど、ルート検索機能を強化することも念頭に置いている。

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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