鉄道と国際RORO船の組み合わせで納期は3~4日に
JR貨物は5月14日、東京貨物ターミナル駅構内のインランドコンテナデポ(ICD)を活用した輸出小口貨物輸送を開始したと発表した。グループ企業の日本フレートライナーが運営する東京ICDを起点に、関光汽船と共同で東京から中国・韓国を山口県の下関を経由して輸送する。
国内の鉄道コンテナ輸送と国際RORO船、フェリーを組み合わせることでリードタイムは3~4日に短縮・向上。国内輸送に定時性の高い鉄道を利用するためトラックの手配が不要となり、海外向けにも安心・確実な輸送を提供できるのが特徴だ。
輸送区間は東京→中国(太倉、青島、大連)、韓国(釜山)で、このうち東京貨物ターミナル駅(東京・品川区)→下関駅(山口・下関市)に鉄道を用いる。輸送回数は青島行きと釜山行きが週3回(東京発火・木・金曜日)、太倉行きが週2回(東京発火・金曜日)、大連行きは週1回(東京発木曜日)。太倉および釜山行きではJR貨物の12フィートコンテナによる一貫輸送も行う。
今後は積み替え施設の設置など貨物駅構内の利便性向上を図り、顧客と連携して環境負荷低減ならびに持続可能な社会の実現に貢献していく考え。
輸送スキーム(JR貨物ニュースリリースより)
(鳥羽俊一)