物流企画関連求人、14年比で17.49倍に増加

物流企画関連求人、14年比で17.49倍に増加

リクルート調査、「デジタル化」は14.76倍

リクルートは4月23日、「物流業界の生産性向上」に関する求人と転職の動向について調査結果を公表した。

調査概要
調査方法:『リクルートエージェント』求人データの分析
調査対象:『リクルートエージェント』求人データ
有効回答数:非公開
調査実施期間:2023年12月~2024年2月
調査機関:リクルート

『リクルートエージェント』における求人数推移を見ると、物流企画関連求人は2014年を1として、2023年は17.49倍、「物流のデジタル化」に関わる求人は14.76倍へと大きく増加したことが分かった。

23年の物流企画関連求人への転職者は全体で、14年比5.46倍に伸びたが、異職種からの転職は14年比7.60倍に達し、同職種からの転職の3.71倍を大きく上回った。

リクルートはその背景として、物流の小口化・多頻度化によって物流件数が増加する中、プロセス上の「品質」「コスト」「生産性」を管理する「物流企画」や「物流管理」「輸配送管理」などの物流企画関連求人が増加していると指摘した。

中でも「物流管理」求人への転職では、アパレルや小売りなどで販売・サービス職を経験した人の転職が目立っているという。リクルートは需要予測に基づく在庫管理経験や、売り上げなどの数値管理能力が「物流管理」の業務プロセスと親和性があり、そのスキルを高く評価され採用されるケースが増えているとみている。

転職者から上がっている声としては、
「物流プロセスは工程が多く、複雑な分析能力を求められることから自己成長につながる」「大人数のマネジメントに携わるため、大変な反面、マネジメントのスキル向上が期待できる」「物流の重要度がますます高まる中で、社会貢献性の高い仕事に携われることでモチベーションが高まる」など、自身の成長につながるスキルが身に付くことや、社会貢献性の高さなどに魅力を感じているといった内容が目立つ。

また、物流業界では生産性向上のために、他業界よりも比較的遅れていたデジタル化を推進しようとする動きが出ているのに伴い、物流とITを融合したサービスを提供する、「IT・インターネット業界の物流テック」求人や、「物流業界のITエンジニア」求人が増加しているという。

(藤原秀行)※いずれもリクルート提供

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