クラウドサービスでデータ連携、情報を一元管理
鴻池組と建設業界向けのクラウドサービスを手掛けるMCデータプラス、ゼロボードの3社は5月16日、建設現場の温室効果ガス排出量算定のDX化に向け、共同で取り組みを開始すると発表した。
MCデータプラスが展開している建設現場の施工管理・調整業務の効率化システム「ワークサイト」と、ゼロボードが提供する温室効果ガス排出量算定・可視化クラウドサービス「Zeroboard」がデータ連携し、施工段階におけるCO2排出量・削減活動実績を把握できるようにする。
建設業の「2024年問題」を考慮し、建設現場の生産性向上を後押しする狙いもある。
鴻池組は各現場に「Zeroboard」を導入。各現場からの活動量データ収集効率化を図り、排出量情報の一元管理を実施する。加えて、「ワークサイト」から「Zeroboard」へのデータ連携機能の開発を目指す。
具体的には、「ワークサイト」で管理している建設現場における重機等の稼働時間データを「Zeroboard」に連携することで、活動量から排出量を自動的に算定することを想定。現場職員の入力工数削減による省力化、業務の属人化解消で継続的に排出量を管理・運用できるようにする。
まず今年10月に一部現場のシステムに実装する予定。その後、2025年1月をめどに全現場へ本格的に導入する。
(藤原秀行)