パレット一括認識と110mの自動搬送を実証
ハクオウロボティクスは5月20日、「2024年問題」の解決策として、自動フォークリフト「AutoFork」の実証実験を3月25~29日、日本ロジテムの稲沢営業所(愛知県稲沢市)で実施したと発表した。
実験では「AutoFork」が複数種類のパレットを一括で自動認識後、ストレッチフィルム包装機へ搬送し、さらに倉庫内の110m先の仮置き場へ自動搬送できることを実証した。
実証実験の様子
実証実験時の動画① パレット認識、ストレッチフィルム包装機へ搬送
実証実験時の動画② パレット認識、110m搬送
ハクオウロボティクスは2024年秋に「AutoFork」製品版を発表する予定。
実証実験 概略図
他の自動機器との連携につながる技術として、ストレッチフィルム包装機へのパレット配置と取り出し作業を実現。ストレッチフィルム包装機のパレット置き場は、奥行きのある構造で、フォークリフトがパレットを積み降ろすためには、「二段置き」 と「二段取り」の動作が必要となる。この動作を「AutoFork」で実現した。
また、パレット認識技術を搭載した「AutoFork」により、異なる種類のプラスチック製パレットを自動で一括認識・搬送する機能の実験を行い、実用性を確認した。「AutoFork」は多様な荷物を扱う物流現場に適応可能となり、より幅広い用途での利用が見込まれる。
(藤原秀行)※いずれもハクオウロボティクス提供