関東・信越・東北エリアつなぎ東日本の食品物流基盤強化
アサヒロジスティクスは5月29日、福島県郡山市で6月5日に新拠点「郡山共配センター」を開設すると発表した。
中期経営ビジョンで掲げている「2028年度までに東日本全域の食と農を支える物流インフラを確立する」の実現に向けた取り組みの一環。福島県内では同社初の物流拠点となる。
東日本をより幅広くカバーできる共配網を強化するとともに、関東~甲信越~東北を結ぶクロスドック機能を持たせ、ドライバーの稼働時間を短縮し、「2024年問題」に対応する。
なお、現在同市内で稼働中のアサヒフレッシュロジ 郡山センターは、新拠点開設に伴い、同施設内に移転する。
アサヒロジスティクスはこれまで関東、信越、東北に自社設備の共配センターを構え、各拠点をつなぐ共配網の構築を進めてきた。現在共配センターは関東に7拠点、岩手県、宮城県、新潟県に各1拠点を展開。郡山共配センターで11拠点目に達する。
郡山市への新センターの開設により、顧客から要望が出ていた福島県内への配送網の展開、特に会津若松市やいわき市方面への物流機能の充実を実現し、東日本全域をより幅広く自社でカバーできる体制の充実を図る。
関東から東北へ運ぶ商品を、いったん郡山共配センターで異なるトラックに積み替え、そこから別のドライバーによって東北方面に運ぶことで、1運行の稼働時間を短縮できると想定。荷主企業にとっては、倉庫で在庫を持たないため、商品の保管料やピッキングなどの倉庫関連業務に対するコストを削減できるメリットがあると強調している。
(藤原秀行)※いずれもアサヒロジスティクス提供