全ト協や都ト協と連携、悩み事など集め解決・改善策図る
業界団体の日本鉄鋼連盟(鉄連)は5月30日、「2024年問題」など鉄鋼のトラック物流における諸課題の解決・改善を図るため、全日本トラック協会鉄鋼部会、東京都トラック協会鉄鋼専門部会と連携し、公式ホームページ上に「鉄鋼トラック物流目安箱」を開設したと発表した。
鉄連は昨年12月、「鉄鋼業界における物流の適正化・生産性向上に向けた自主行動計画」を公表。「鋼材ユーザー」「原料・資材等サプライヤー」「輸送事業者等」の三方との連携に関する取り組みを進める方針を打ち出している。
このうち「輸送事業者」との連携強化の一環として、目安箱を導入することにした。
目安箱は出荷、納入などの運送を担う「輸送事業者」から鉄鋼業界の物流における悩み事や問題点、課題(長時間の荷待ち発生など)を投稿してもらい、輸送事業者と鉄鋼業界の双方の協力の下、具体的な対策を図っていくことを目指している。
鉄連は現在、「発着連携」「着発連携」の取り組みとして、製鉄所から鋼材ユーザーへの出荷や、原燃料・資材などのサプライヤーから製鉄所への納入に関する課題点に対して、約30のユーザー団体、約20のサプライヤー団体を訪問、連携を呼び掛け、双方による協力の下、改善・解決を目指し、様々な活動を展開している。
目安箱の活動を通じ、サプライチェーン全体で改善策をさらに考案していきたい考えだ。
「鉄鋼トラック物流目安箱」 https://forms.office.com/r/D1zY7uwqQs(鉄連提供)
(藤原秀行)