アイリスオーヤマ、「2024年問題」対応で物流拠点にケースコンベアシステム導入

アイリスオーヤマ、「2024年問題」対応で物流拠点にケースコンベアシステム導入

パレット仕分けと構内搬送を省力化、トラック荷待ちほぼ解消

アイリスオーヤマの大山晃弘社長は5月30日、政府が首相官邸で開催した「国内投資拡大のための官民連携フォーラム」で、国内投資への取り組み状況を報告した。

この中で、「2024年問題」への対応として、物流の効率化を図るため、物流拠点で新たに「ケースコンベアシステム」へ投資したことを紹介。トラックの荷待ち時間を減らし、出荷量を約2~3倍に拡大しようとしていることを明らかにした。


官民連携フォーラム(首相官邸ホームページより引用)

同社の物流拠点では従来、自動倉庫から商品を出荷、ピッキングした後、従来はスタッフがパレットで仕分け、構内を搬送して運送会社に引き渡していたが、同システムを採用し、パレット仕分けと構内搬送の部分をコンベヤーに代替し、業務の効率化を図っている。

トラックの荷待ち時間については、以前は1時間以内で発生している割合が3割台だったが、同システム採用後はほぼゼロまで改善できているという。

大山社長は、さらに物流拠点の業務改善へ設備投資を検討していることに言及。政府が講じている省力化投資への補助金などについて、大企業が対象外となっているのを見直すよう検討を求めた。

(藤原秀行)

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