デモフライト実施、日米で量産に不可欠な型式証明取得目指す
「空飛ぶクルマ」や物流ドローンの開発を手掛けるSkyDriveは6月14日、国土交通省航空局の許可を得た上で、2025年の大阪・関西万博で空飛ぶクルマのデモフライトを実施すると発表した。
同社はこれまで、万博会場で空飛ぶクルマをお披露目し、旅客を乗せて商用飛行することを目指してきたが、開発の進捗状況などを踏まえて事実上断念した形だ。デモフライトは客を乗せずに行う見通し。
SkyDriveは併せて、国交省航空局を通じて、米連邦航空局(FAA)に空飛ぶクルマの量産に不可欠な、機体の安全性を示す「型式証明」を申請、4月29日受理されたことも開示した。
今後は2026年以降に日本での型式証明取得と商用運航開始した後、米国での型式証明取得を目指す。
万博会場ではSkyDriveに加え、ANAホールディングスと米ジョビー・アビエーション、日本航空、丸紅が空飛ぶクルマの運航を予定。会場内外の2カ所を結んで飛行することを想定している。
(藤原秀行)