多言語対応で海外拠点も一元管理可能
自動認識システムのアイニックスは6月28日、ドイツで物流システム開発を手掛けるEPGの倉庫管理システム(WMS) 「LFS」に関し、日本国内での販売・導入を開始したと発表した。
アイニックスは昨年7月、EPG日本法人のエルハルトパートナーソリューションとリセラー(販売代理)契約を締結した。
EPGは1987年発足。2012年に独自の物流センターを建設し、物流業務の中で培ったノウハウをシステムに反映させながら継続的に開発をしている。現在はグローバルで1600以上の企業と60万人以上の作業者がLFSを使用しており、任天堂ヨーロッパも採用したという。
LFSはクラウド型システムで、様々な業種や業務に合わせてワークフローを柔軟にカスタマイズできるのが特徴。豊富な機能から必要な機能を選択して画面に配置し、不要な機能を非表示にできる。
従来のWMS のように業種別に購入し、カスタマイズに膨大なコストを掛ける必要がなく、LFS」の豊富な機能は3PL事業者やEC、食品、自動車、電気、化学/薬品などの業界・業種を超えて約90%の業務に対応できるという。
音声ピッキングをサポートしており、ドイツの音声認識技術「Lydia」を活用し、多言語で高い認識率を実現。リストピッキングに比べて約30%の改善が可能とみている。食品や医薬品などの業界標準バーコードや、アパレルで使用されるRFIDタグなど、様々な業界標準にも対応している。
(藤原秀行)※いずれもアイニックス提供