新システムを職業ドライバーら向けにも積極提供図る
自動車教習所向けのシステム販売を展開しているAI教習所(福岡県大野城市)は6月28日、既存株主のミナミホールディングス(同)と、新規株主のアサヒロジスティクス、情報システム開発などを手掛けるFusic(福岡市)の計3社を引き受け先とした第三者割当増資を実施、総額1.3億円の資金を調達したと発表した。
AI教習所は「技術の力で、より安全な交通社会を作る」をミッションに掲げ、自動運転技術とAIを駆使してより質の高い運転教育を実現する「AI教習システム」を開発、提供している。今年6月現在、東北地方から九州地方まで教習所10校が導入済みで、今後の導入を積極的に検討している教習所も10校に上っているという。
調達した資金を活用してAI教習システムの開発体制を維持・強化し、免許取得時の技能教習での利用を目指すとともに、職業ドライバーや高齢ドライバーらに向けて用途拡大を図ることで、ドライバー不足や高齢ドライバーによる事故の増加といった社会課題の解決につなげていくことを狙う。
株主との協業を通じて、中・大型車両への対応に向けた開発の加速や、教習所の各種システムとの高度な連携を図るとともに、AI教習システムで得られるデータを活用した新たなサービスやソリューションの共同開発にも取り組む。
AI教習車
特徴的な機能(いずれもAI教習所提供)
(藤原秀行)