日立物流・中谷社長「インドに投資する時期が来た」-チェンナイに倉庫新設など3PL本格展開へ

日立物流・中谷社長「インドに投資する時期が来た」-チェンナイに倉庫新設など3PL本格展開へ

ニューデリーなど主要4都市で拠点・輸送網の整備構想

日立物流の中谷康夫社長は5月24日に開いた新中期経営計画「LOGISTEED 2021」説明会で、海外エリア戦略としてインドで本格的に3PLビジネスに乗り出すことを明らかにした。中谷社長は「(インドは)アジアで最もチャンスがあるとみている。新中計でインドに投資する時期が来た」とし、その一環としてチェンナイ(タミルナドゥ州)に自社倉庫の新設を決定するなど今後も積極的な投資を行っていく方針を示した。


質問に応じる中谷社長

具体的にはニューデリー、ムンバイ(マハラシュトラ州)、バンガロール(カルナタカ州)、チェンナイの主要4都市でロジスティクスパーク構想と輸送ネットワーク構築をイメージ。同国の物品・サービス税(GST)対応も踏まえてサプライチェーン網を強化する。

インド以外ではマレーシアとインドネシアでコールドチェーンの拡大、またSGホールディングスとの協創強化によりベトナム・ラオス・カンボジアなどインドシナ半島のクロスボーダー輸送を挙げた。

このほか欧州ではトルコを基点としたインターモーダル事業の拡大、北米は輸送ネットワークの拡充とシェアリングエコノミー、中国では重慶や成都など内陸部における事業拡大に加え広州で大規模なビジネスモデルを計画していることにも触れた。

新たなエリア展開としてアフリカ市場に言及。中谷社長は「この3カ年でアフリカ市場にどうアプローチしていくか。当社単独では難しいのでさまざまなパートナーシップによって道筋を付けていきたい」と見通した。

(鳥羽俊一)

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