ドライバーの負荷軽減図る、まず名古屋センターのエリアでスタート
アスクルは7月2日、事業所向け通販サービス「ASKUL」に関し、当日配送対象の注文について、配送日を当日・翌日から選択できる「当日配送選択式サービス」を本格的に開始したと発表した。第1弾として、名古屋センターの配送エリアから運用をスタートした。
昨今の配送ドライバー不足への取り組みとして、当日配送の物量比率を調整し、ドライバーの生産性向上と労働環境改善を目指すのが狙い。
従来、当日配送エリアの前日午後6時から当日午前11時までの注文は、受け取りを急がないユーザーにも一律で当日配送していた。今後は翌日配送が初期設定となり、希望に応じて当日配送をする運用に変更する。
本格展開に向けて名古屋センターの配送エリアで行った実証実験では、当日配送の配送個数が約60%減少し、配送ドライバーの配送生産性が11%向上した結果、労働時間が1日当たり平均45分短縮したという。この成果を踏まえ、まず同エリアで本格展開を開始することにした。
今後は他の配送エリアにも順次展開し、2025年5月には全エリアでのサービス実施に移行したい考え。
当日配送に関して2021年7月、ユーザーに調査した結果、「当日配送を常に利用したい」割合は1割にとどまり、「急いでいるときに利用したい」との回答が8割を占めた。
今回、当日配送選択式サービスの適用対象は、前日の午後6時から当日午前11時の中で届け日指定のない注文のうち、届け先が当日配送可能エリアかつ、商品が最寄りのセンターから出荷可能な注文。
従来は、商品ページで配達日が当日の日付のみ表示していたが、新サービス展開後は翌日の日付が初期設定となり、当日配送は「お急ぎ便」として併記する。レジ画面で配達日が翌日と明記し、レジ画面でお急ぎ便へ変更することも可能。
(藤原秀行)