ダイヤ工業、「2025年問題」考慮し物流など向けに作業負荷軽減する新アシストスーツ発売

ダイヤ工業、「2025年問題」考慮し物流など向けに作業負荷軽減する新アシストスーツ発売

作業着の中で着用やハーネスなどとの併用が可能

医療用品メーカーのダイヤ工業(岡山市)は7月5日、労働力人口の減少や介護人材の不足をサポートするため、新たなアシストスーツ「DARWING UT-Rise」の販売を開始したと発表した。

これまで装着感や見た目に抵抗を覚え、アシストスーツを導入したくてもできなかった人の要望に対応。重量物の運搬、介護現場での移乗介助など、様々な場面で労働者の身体負担を軽減できるようにしている。上下セットの価格は3万3000円(税込み)。

団塊の世代が後期高齢者になる「2025年問題」は物流・運送、建設、介護といった業界に大きな影響を及ぼすと見込まれており、新製品を活用してもらい働く人の身体負担軽減を後押ししたい考え。今後はレンタルでの提供も検討している。

上下に分かれた形状で衣服を着るように、簡単に装着できるようにしており、従来のアシストスーツ着用時の課題とされていた装着の難しさや、装着指導の困難さの解決を図った。

暑さ対策として、アシストスーツ全面にメッシュ生地を採用。通気性が良く、暑い夏でもむれにくいため、快適に作業できるとみている。

既定の作業着や制服などとの関係で従来のアシストスーツの着用ができないという声を踏まえ、作業着の中へ着用できるように設計。サイズ調整やアシストのON/OFFの切り替えは、背中~腰部分にある調整ベルトとアタッチメントのみで完了するため、アシストスーツの上に作業着や制服を着たままで過ごせる。作業着の中への着用が可能になったことで、ハーネスなどの装備とも併用が可能。

背中と太腿それぞれに配置した高反発ゴムの張力で上体を起こしながら下腿をサポートする。一般的なサポーターに使用されているゴムの約2倍の張力がある高反発ゴムを背中から太腿にかけて約6m使用しており、力強いアシストを得られると想定している。


開発担当 石田氏

製品概要

総重量:約560g(Lサイズの場合) ※セーター1枚の重さに相当

(藤原秀行)※いずれもダイヤ工業提供

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