25年中予定、専用WMSの自社開発や大阪で2カ所目センター開設も
SBSホールディングス(HD)の鎌田正彦社長は8月8日、東京都内の本社で開催した2024年6月中間連結決算の説明会で、EC物流の成長持続に向け、対応を強化していく考えを示した。
千葉県野田市でグループとして初めて開設したEC物流の戦略拠点「EC野田瀬戸物流センター」で受注が計画を上回るペースで伸びており、当初は同センターでEC事業者14社の業務を担っていると説明。20度帯と30度帯の定温設備や冷凍・冷蔵庫を構えていることから、食品や化粧品も取り扱えていると強調した。
下期(7~12月)以降の対応として、同センターでロボットを導入するほか、現在の約1万坪から2025年に5000坪増床する方針を表明。併せて、12月にEC物流専用のWMS(倉庫管理システム)を自社で開発するプロジェクトを立ち上げるとともに、大阪で2カ所目となる約2000坪のEC物流拠点を稼働させる計画も表明した。
鎌田社長はまた、国際物流を拡大させるため、欧米やアジアの物流企業などをM&Aしていくことに強い意欲を見せた。鎌田社長は「海外にネットワークを広げようとして、欧米やアジアで、小ぶりだが今(検討を)やっている。M&Aはタイミングで(候補の話が)来る時はどっと来るので、いつでも対応できるだけの準備はしておく」と述べた。
(藤原秀行)