丸一鋼管、物流倉庫や工場で使う建築用鋼製下地材メーカーの佐藤型鋼製作所を10月に買収へ

丸一鋼管、物流倉庫や工場で使う建築用鋼製下地材メーカーの佐藤型鋼製作所を10月に買収へ

素材の安定供給図る

溶接鋼管大手の丸一鋼管は9月6日、建築用鋼製下地材を手掛ける佐藤型鋼製作所(広島市)を買収すると発表した。

中堅・中小企業向け投資を手掛けるベーシック・キャピタル・マネジメント(東京都中央区京橋)が運用しているファンドから佐藤型鋼製作所の全株式を10月1日付で取得する予定。具体的な取得額は開示していない。

建築用鋼製下地材は建築物の壁や天井の内側に組み込むもので、物流倉庫や工場で多く使われている。

佐藤型鋼製作所を傘下に収め、建築用鋼製下地材の素材として使用している表面処理鋼板を安定的に供給し、収益確保につなげていきたい考え。佐藤型鋼製作所は丸一鋼管と組み、自社製品の製造基盤強化を図る。

ただ、業績に及ぼす影響の度合いは低いとして、佐藤型鋼製作所は非連結子会社にする予定。

佐藤型鋼製作所は1976年設立。2024年3月期の売上高は22億円、営業利益は4億9500万円だった。

(藤原秀行)

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