NEC、業種・業界の垣根を越えた共同輸配送後押し

NEC、業種・業界の垣根を越えた共同輸配送後押し

専用システム介し時間やルート策定から荷量調整まで包括的に支援

NECは9月9日、複数企業の荷物を同一トラックで運搬する共同輸配送をサポートするシステム「共同輸配送プラットフォーム」を活用し、主要都市間ルートでのサプライチェーン構築支援に乗り出すと発表した。

先行的に電機精密・自動車部品・消費財など複数業界を対象とし、日通NECロジスティクスや三井倉庫サプライチェーンソリューション、横河電機などの協力を得て、共同輸配送の取り組みを進めていく予定。

プラットフォームでは共同輸配送を行う企業の探索から、時間やルートのプラン策定、荷量の調整などのオペレーション支援に至るまで、共同輸配送に関わる取り組みを包括的に後押しする。

NECはプラットフォームを活用したサービスを2024年中に、段階的に提供していく構え。


サステナブルなサプライチェーンの構築

プラットフォームは発着地や経由地、トラック種別などの物流データを登録し、共同輸配送の候補となる企業を探索する。具体的には、登録された物流データを基に物流条件が合致し共同輸配送を実施する候補企業を探索、選定し、候補となる企業のグループを自動で作成する。

物流便や拠点、出発時間、到着時間などをプラットフォームに入力し、各情報を生かして参画企業グループ内での共同輸配送の運行計画を作成する。併せて、グループ内の共同輸配送の実施条件を自動調整し、修正リクエストには代替案を提示しながら共同輸配送プランの合意にこぎ着けられるよう取り組む。

また、荷量見込みや受託希望荷量、受託希望などを入力すると、そのデータから共同輸配送を行う企業との共同輸配送の推奨案を提示する。推奨案に合意すると共同輸配送の運行計画が確定、実行に移る。


共同輸配送プラットフォームの提供サービス(特許出願中2024年9月9日時点)(いずれもプレスリリースより引用)

プラットフォームは「国際物流総合展2024」に出展する。

(藤原秀行)

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