メルカリ、商品発送時に繰り返し使える梱包材を開発

メルカリ、商品発送時に繰り返し使える梱包材を開発

数百回耐久、生活防水仕様に

フリーマーケットアプリ大手のメルカリは6月5日、商品発送の際に繰り返し使える梱包材「メルカリエコパック」を開発したと発表した。

テントなどに使われているターポリン素材を採用。数百回まで使用できるほど強度を高めている。密封性の高い止水ファスナーも取り付けており、生活防水仕様にしている。

サイズは縦19・3センチメートル、横31・2センチメートル。6月10日から7月31日の期間中にメルカリで対象商品を購入した人のうち抽選で1000人に贈呈するなど、試験的に5000個を配布。ユーザーの反応などを見極めた上で今後の展開を検討する。


メルカリエコパックの使用イメージ

新たに開発したメルカリエコパック(いずれもメルカリウェブサイトより引用)

同社が今年5月に実施したインターネット調査では、ネット通販の拡大などで利用・消費・廃棄する梱包材が増えたことに対し「もったいない」と感じている消費者が8割に上った。一方、メルカリで商品を購入した際に再利用された梱包材を受け取った経験があるユーザーが9割に達しており、そのうちの9割以上が特に悪印象は受けていないと答えたという。

同社は「メルカリユーザーの中では既に商品も梱包材もリユースする文化が醸成されていることが分かった」と説明。環境意識の高まりを踏まえて、新たな梱包材の採用に動いた。

環境省はスーパーやコンビニなどで配られるプラスチック製レジ袋の無償配布を法律で禁じる方向で検討している。今後は梱包材の見直しが急速に進みそうだ。

(藤原秀行)

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