東京・池上で用地取得、200室計画
三菱地所と貸し収納スペース運営代行を手掛けるパルマは9月27日、屋内型セルフストレージ(トランクルームなどのレンタル収納スペース)開発事業「(仮称)池上三丁目プロジェクト」(地上8階建て、約200室)を共同で推進すると発表した。
東京都大田区池上のセルフストレージ施設開発用地(敷地面積272.76㎡)を同日、共同で取得した。
着工は2025年春、竣工は26年春を予定しており、竣工後はパルマが運営する。三菱地所としては初のセルフストレージ施設開発となる。
東急池上線の池上駅徒歩9分、住宅地としても人気の高い大田区池上の準工業地域に所在し、利用者の主な交通手段となる車でのアクセス利便性が高い幹線道路(国道1号線、第二京浜道路)沿いに立地している。
周辺地域にはマンションや戸建て住宅が集積する一方、セルフストレージ用途に特化した新築建物の供給が不足しているため、両社はニーズが見込めると判断した。
一定期間保有し、リースアップ後は投資家などへの売却も検討する。
三菱地所は、セルフストレージを生活インフラの1つと位置付け、需要拡大に応えるとともに、グローバルと比較して日本ではまだ市場規模が小さいセルフストレージ市場がプロパティセクターとして認知されるよう、今後も屋内型セルフストレージ施設開発に適した用地情報の取得を進めるなど、事業を拡大していく構え。
パルマは、セルフストレージ開発事業について、従来型の自社単独による開発に加え、今回のようにパートナー事業者との共同開発といった手法も選択することで、セルフストレージ市場で事業者・投資家・利用者が期待するより多くの物件を供給。主力事業のセルフストレージビジネス向けBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業など、より多面的なサービス提供を図り、事業拡大を目指す。
■「(仮称)池上三丁目プロジェクト」計画概要
所在地:東京都大田区池上三丁目48番1(地番)
用途:倉庫業を営まない倉庫
構造・規模:鉄骨造・地上8階建て
敷地面積:272.76㎡(約83坪)
事業主:三菱地所株式会社、株式会社パルマ
着工:2025年春頃(予定)
竣工:2026年春頃(予定)
施工:未定
運営開始:2026年春頃(予定)
運営:株式会社パルマ
(プレスリリースの地図は、国土地理院の地理院地図vectorを一部加工したものを使用)
(藤原秀行)※両社提供