環境負荷低減の潮流強まりに対応
三菱ふそうトラック・バスは9月27日、シンガポールで、EV(電気自動車)小型トラック「eCanter(eキャンター)」の販売を開始したと発表した。
シンガポールは東南アジア地域で最大規模の空港貨物センターがあり、グローバルな物流ハブとして注目度が高い。シンガポール政府は2040年までに国内の道路を走行する全車両をクリーンエネルギー車に転換する目標を掲げ、環境行動計画「シンガポール・グリーンプラン2030」では2030年までに6万カ所の充電スポットを設置するなど、EV普及に向けたロードマップを促進している。
環境負荷低減の潮流が強まっているのに対応。シンガポールで40年以上にわたり三菱ふそう車両の正規代理店を務めるGoldbell Engineering(ゴールドベル・エンジニアリング)を通じて販売する。
17年に初代モデルを発売した「eCanter」に関し、シンガポールでは車両総重量(GVW)5tから8.55tまでの4種類のバリエーションを展開する。
ホイールベースは2.5mから4.45mまでのサイズを選択可能で、最大容量124kWhのS、M、Lサイズのバッテリーを搭載できる。
「eCanter」は普通充電では一晩でフル充電を完了する。顧客の配送センターなどに設置した急速充電器では2時間以内で充電を終えられる。
ドライバー注意監視システム「アクティブ・アテンション・アシスト」、巻き込み防止装置「アクティブ・サイドガード・アシスト1.0」、走行中および停車中の車両や歩行者を検知する衝突被害軽減ブレーキ「Active Brake Assist 5(ABA5)」などの先進安全機能を備えている。
シンガポールのクーン・セン・ロードにあるプラナカン様式のテラスハウス外に停車するeCanter(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)