機能性や安全性能向上、1回の充電で走行可能距離30%延長
米アマゾン・ドット・コムは10月9日、米テネシー州ナッシュビルで開催したイベント「Delivering The Future」で、安全で迅速かつ効率的な配達を実現するために、日本で導入するリヤカー付き電動アシスト自転車の新モデルを発表した。
機能性や安全性能を向上させた新モデルを投入し、商品を配達するデリバリーサービスパートナー(DSP)が狭い路地や過密地域で安全・便利に配達できるようサポートを強化する。
2023年に運用を始めたリヤカー付き電動アシスト自転車は、自動車での通行が難しい地域でより便利な配達を実現させるため、日本で独自に開発した。運転免許証を保有していなくても操作できるため、DSPとして働ける人の層を広げられると期待。温室効果ガスの排出量削減にもつながると見込んでいる。
(アマゾン提供)
今回、DSPからのフィードバックを基に、より便利に配達を行えるよう、初代のリヤカー付き電動アシスト自転車を改良した。
新モデルは、より強力なモーターを搭載し、漕ぎ出しが簡単なため、軽い力でスムーズに加速させられる上、坂道も楽に走行できるようにしている。
バッテリー性能も向上させ、1回の充電による走行距離が約30%伸びた。安全面でもより高硬度な素材を採用して耐荷重を高め、ブレーキ性能の強化で雨の日でも安全に運転できるよう配慮している。
現在は33の都道府県でリヤカー付き電動アシスト自転車を数百台採用している。電動アシスト自転車による配送の拡大は、年次イベント「Amazon Academy」で発表したアマゾンが日本国内でラストワンマイル配送とドライバーの働き方に関わる施策の拡大に向けて行う250億円の追加投資の一環という。
(藤原秀行)