環境負荷低減の知見獲得、自社グループの事業に活用目指す
ヤマトホールディングス(HD)とグローバル・ブレインは10月15日、ヤマトのCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)でグローバル・ブレインが運営を手掛けている「KURONEKO Innovation Fund 2号」(KIF2号)を通じて、100%電気自動車(EV)で運行する持続可能な宅配サービスを提供する英国のHIVED(ハイブド)に出資したと発表した。これまでと同じく、投資案件への具体的な出資額は開示していない。
(ヤマトHDとグローバル・ブレイン提供)
ハイブドはEVを投入するとともに仕分け拠点を分散することで、宅配業務を効率化。独自のAIを搭載したルート最適化ソフトを利用し、配達経路最適化やコスト削減、混雑緩和による配達時間短縮と温室効果ガス排出削減を進めている。
月次で約20%の成長を遂げており、ネスプレッソ、ZARA、ユニクロ、John Lewisなどの主要企業が利用しているという。
ヤマトはハイブドに出資することで、環境負荷の低い宅配サービスの運営などの知見を得て、自社グループの事業にも生かしていきたい考えだ。
(藤原秀行)