シンガポールの日本食見本市に初出展、品質アピールへ
セイノーロジックスは10月15日、海外向けに展開している食品の冷蔵海上混載サービス「ひんやり混載」と食品の冷凍海上混載サービス「ばりひえ混載」に関し、仕向け地の拡充を検討していることを明らかにした。
ひんやり混載は2014年に、ばりひえ混載は2020年にそれぞれサービス提供を始め、現在はシンガポール、香港、台湾・基隆向けに展開。ばりひえ混載は当初、博多港から取り扱いをスタートし、21年には川崎、神戸の両港を追加した。
いずれも海外で日本食材の人気が高まっていることなどを背景に、輸出事業者らの需要を獲得しているため、上記の地域以外のアジアやオーストラリア、中東向けにも拡大していくことを視野に入れている。
同社はひんやり混載とばりひえ混載をアピールするため、10月24~26日にシンガポールの国際会議展示場「サンテックシンガポール」で開かれる日本食の総合見本市「FOOD JAPAN2024」に出展することを決めた。同社が海外の展示会に参加するのは初めてという。
「FOOD JAPAN2024」はASEAN(東南アジア諸国連合)市場で最大級となる日本食特化の見本市で、公式サイトによると前回の23年は181社が出展、約6300人が来場した。
セイノーロジックスはリーファーコンテナを活用した混載のパイオニア的存在とアピールするとともに、世界各地から集まる多様な輸送ニーズを把握、今後のサービス開発にも生かしていきたい考えだ。11月に始める予定の、首都圏発米ロサンゼルス向けの海上冷蔵混載(LCL)サービスもPRする予定。
(藤原秀行)