サービスの需要創出で協力
月面へ物資を輸送する「ペイロードサービス」の商用化を目指しているispaceは10月17日、超小型衛星関連技術を手掛けるインドのHEX20Lab Indiaと、将来のキューブサット(小型人工衛星)の月周回軌道への輸送および展開に関する覚書を締結したと発表した。
イタリア・ミラノで開催中の第75回国際宇宙会議(IAC)で公表した。
IACのispaceブースに展示するAPEX 1.0レプリカの前で撮影に応じるispaceの袴田武史CEO(最高経営責任者)&Founder(創業者)(左)とHEX20のLloyd Jacob Lopez CEO & Co-Founder(共同創業者)(ispace提供)
覚書はispaceの月着陸船によるHEX20キューブサットの月周回軌道への打ち上げと展開を視野に入れたミッションに関する交渉をスタートさせる最初のステップと位置付けている。
ispaceは2023年10月、インド初の民間開発ロケットの宇宙空間到達を成功させたSkyroot Aerospace(スカイルート・エアロスペース)、HEX20親会社のオーストラリアのHex20との間で、将来の月周回衛星ミッションの需要創出に向け協力する3社間覚書を結んだ。
(藤原秀行)