12月1日付、輸配送効率化も想定
ヤマトホールディングスは11月5日、3PLサービスなどを手掛ける物流企業のナカノ商会(東京都江戸川区中葛西)を12月1日付で買収すると発表した。
ヤマトHDが第三者割当増資を引き受けるなどして、ナカノ商会株式の87.7%を取得、子会社化する。
取得額は469億4300万円の予定。
ヤマトHDは現行の中期経営計画で、3PLなど法人向けの「コントラクト・ロジスティクス(CL)事業」を強化する方針を打ち出している。同じく3PLを得意としているナカノ商会の事業基盤を生かし、CL事業を伸ばしていきたい考え。
ナカノ商会の幹線輸送網を活用し、輸配送分野の業務効率化にもつなげることを想定している。
ヤマトHDの栗栖利蔵副社長は同日、オンラインで開催した決算会見で、ナカノ商会買収に関し「CL事業の体制を強固にしていきたい。既にいろいろな仕事をされているナカノ商会の同事業とシナジーが起き得る」と説明。「さまざまな点で事業シナジーが見込めるのではないかと思う」と語った。
ナカノ商会は1988年8月設立。2023年9月期の連結営業収益は867億円、営業利益は46億円だった。
(藤原秀行)