旧郵政省出身、日本郵便執行役員も
総務省は11月7日、2025年9月にアラブ首長国連邦(UAE)で開催予定の万国郵便大会議で、万国郵便連合(UPU)国際事務局長選挙に現職の目時政彦(めとき まさひこ)氏が再選を目指して出馬すると発表した。
2期目に当選した場合、任期は2026~29年となる。
UPUは1874年発足の国連専門機関で、スイス・ベルンに本部を置き、192の国・地域が加盟。郵便の国際的なルール策定を手掛けている。今年で創設150周年を迎えた。
日本は1877年から一貫して加盟しており、財政・人材両面で最大規模の支援を行っている国の1つ。
目時氏は1983年に東京大学文学部を卒業後、旧郵政省(現総務省)入り。貯金局国際業務室長、内閣官房郵政民営化推進室参事官、日本郵便の国際事業部長、常務執行役員などを歴任した。12年10月からUPU郵便業務理事会議長を兼務し、22年1月から現職。
1期目は国際物流の電子化や通関手続きの効率化などを推進してきた。総務省は目時氏について「強力なリーダーシップは高い評価を得ており、来年9月の選挙において再選を果たし、引き続き2期目を務めることが適当であると考えている」と説明している。今後、加盟各国の政府に再選を積極的に働き掛けていく構え。
目時氏(総務省資料より引用)
(藤原秀行)