食品など入出荷管理効率化支援のAUDER、ポストシードラウンドで1.2億円調達

食品など入出荷管理効率化支援のAUDER、ポストシードラウンドで1.2億円調達

SaaSで提供、基幹システムと連動可能

入出荷管理のSaaS「AUDER(オウダー)」を開発・提供するAUDER(横浜市)は11月8日、ポストシードラウンドで、ALL STAR SAAS FUND、マルイチ産商、水産流通、中央フーズを引き受け先とした第三者割当増資を通じ、1.2億円の資金を調達したと発表した。

AUDERは食品などの流通に関わる生産者・メーカー、卸売業者、小売業者、倉庫業者といった多岐に渡るプレイヤー間の物流に着目。誰でも簡単に使えて、正確かつ効率的な入出荷管理をサポートするSaaSを手掛けている。

基幹システムと連携する入出荷管理システムとして、もしくは既存の入出荷管理システムのアドオンとして簡易に連携・利用できるのが特徴。

管理者向けのウェブアプリ、作業者向けのモバイルアプリ(Android、iOS)で構成。スマートフォンのカメラを数秒間かざすだけで、かご車に積載された数十点の商品を一括で認識できる。

特に現場作業では、紙に基づく作業から脱却し、全ての操作・処理がモバイルアプリ上で完結するため、紙に書いた作業実績を事務員がデジタル入力するといった二度手間を解消すると見込む。

AI画像認識による1D/2Dコードの一括認識、RFIDなど種々の自動認識技術を標準機能として搭載している。SaaSで提供することにより、新たなシステム開発投資を大幅に削減できると想定している。

AUDERは今後も入出荷管理を軸とする管理者・現場作業者の業務体験を革新するプロダクトの開発に注力し、中小物流センターのDXを支援していきたい考え。

(藤原秀行)

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