RPA活用、開発コスト抑制可能に
情報システム開発を手掛けるITSO(東京都港区虎ノ門)は11月19日、トレードワルツが展開している貿易情報一元化システム「TradeWaltz」(トレードワルツ)と貿易関連企業などの自社システムを容易にデータ連携させることが可能なファイルアップロード・ダウンロード機能の提供を今年6月に開始したと発表した。
ITSOとトレードワルツが共同で開発した。
旧来は企業が「TradeWaltz」を活用するためには、自社で利用するシステムと「TradeWaltz」のデータ連携をさせる必要があり、その作業には一定の負担が伴っていた。連携の方法として、手動での画面操作やAPI連携などがあるものの、利用者の操作工数やAPI連携の開発コストなどが課題だった。
こうした問題に対応するため、ITSOはRPA(Robotic Process Automation、(パソコンを使った事務作業自動化)技術を活用したファイルアップロード・ダウンロード機能を新たに開発。
同機能を駆使することでRPAを生かしてTradeWaltzのAPIを呼び出し、利用企業の自社システムと「TradeWaltz」間のデータ連携を容易にできるようにする。
利用企業はデータの二重入力や定型的な画面操作、複雑なデータ加工を必要とせず、開発コストを抑えて、システム間で 高速なデータ連携が可能になると見込む。
(藤原秀行)※いずれもITSO提供