第1号はシカゴの案件、日鉄興和不動産と九州電力が参画
シービーアールイー（CBRE）は11月21日、日系パートナー向けに、米国の物流施設開発への投資機会を提供するプログラム「US Industrial Venture（UIV）」を立ち上げたと発表した。
米国の物流施設開発を対象とした共同投資事業として運営。CBREのインベストメントバンキング部門とアセットマネジメント部門が協働し、米国籍のLimited Partnershipおよび日本籍の投資事業有限責任組合の設立を通じて実施する。
CBREグループ傘下で米国有数のデベロッパーTrammell Crow（トラメル・クロー、TCC）とパートナーシップを組み、日本企業の投資をワンストップでサポートする。
第1号ファンドの投資対象は、シカゴ都市圏に位置する大型物流施設「Plainfield Business Park」（プレインフィールド・ビジネス・パーク）」。シカゴは物流施設マーケットの規模（＝既存物流倉庫の総面積）が全米首位。
開発地は、重要な交通インフラの州間高速道路55号と80号に近接しており、都市部への配送や国内の長距離輸送に伴う物流施設の需要が見込まれるという。
TCCは75年超の歴史を持つ、全米トップクラスのデベロッパーで、物流施設開発に優れた実績を持つ。TCCの豊富な経験とノウハウと、CBREアセットマネジメントの運用力を最大限に活用した共同投資事業として展開する。
米国の不動産市場、特に物流施設セクターは、構造的な変化と持続的な需要拡大により、今後も成長が期待できる。日系パートナーに投資機会を提供、安定的な収益を得られるようサポートする。
完成予想図（外観）（CBRE提供）
シカゴ・プレインフィールド物流施設開発事業プロジェクトの概要
案件名：Plainfield Business Park
所在地：143rd Street, Plainfield, IL（米国イリノイ州シカゴ）
土地面積：51.73エーカー
延床面積：788,000平方フィート
構造：鉄骨造・平屋建て
用途：物流施設
予定工期：2024年10月着工、2025年10月竣工
出資者：日鉄興和不動産株式会社、九州電力株式会社
（順不同）
（藤原秀行）
