自動倉庫やAMRなど、共同輸配送も展開へ
山善は12月18日、大阪府東大阪市で佐川グループが展開している「SGリアルティ東大阪」内で、既存の物流拠点「新ロジス大阪」を刷新し、新たに「ロジス大阪」として2025年1月6日に本格稼働を始めると発表した。
従来の「ロジス大阪」(大阪府大東市)を「ロジス大東」に改称。新たに西日本の最重要物流拠点として「ロジス大阪」を運営する。
「ロジス大阪」は物流の効率化と省人化を実現するため、最新の物流システムを導入しているのが特徴。まず庫内物流の自動化を推進するため、自動倉庫やプロジェクションマッピング、AMR(自律走行搬送ロボット)など従業員の成熟度を問わない最先端のシステムを採用。メーカーはダイフクやLexxPlussなど多岐にわたる。
商品の保管から出荷までの一連のプロセスを効率化し、少ない人員でも作業を済ませられるようにして、作業スピードと品質の向上を図る。
山善が創立から70年以上続けている、納品先ごとに商品をまとめる「おまとめ配送」を業界に先駆けて自動化し、ロジス大東と比べておまとめ配送の作業に要する労力が約5分の1に低減。業務効率を大幅に改善した。
さらに、東大阪という全国でもトップクラスの中小工場(町工場)が集積する立地を活かし、自社のトラックで業界他社の荷物も一緒に運ぶことで、業界全体の輸送コストとCO2の削減を両立する共同輸配送を、山善として初めて実施する。
加えて、受注時間を拡大し、配送効率が高い夜間から早朝にかけて配送する「早朝配達サービス」を関西圏でも展開する。
「ロジス大阪」のマテハン機器
■「おまとめ配送」作業を自動化する「おまとめ配送用シャトル自動倉庫」
ダイフクのケース立体自動倉庫を採用。販売店ごとに注文のあった商品をまとめる「おまとめ配送」作業のシャトル自動倉庫として運用している。五月雨式に受けた発注も、販売店ごとに「おまとめ」する。出荷スペースを出た青のコンテナ内の商品を、シャトルから自動で運ばれてくる販売店ごとに分かれた緑のコンテナに入れ替える。自動でシャトルから運ばれてくるため、人為ミスを防ぎ作業の効率化を実現している。
■作業間における運搬を行う「地点間搬送機器」
LexxPlussの「Lexx500」を採用。AGV(無人搬送ロボット)とAMR双方の特長を併せ持ち、AMR機能を活用して倉庫内の地点間搬送を担う。ロジス大阪は庫内の横幅が約180mあり、地点間搬送に用いることで省人化を実現する。
■作業スピードの向上とヒューマンエラーのない「在庫用シャトル自動倉庫」
ダイフクのケース立体自動倉庫を商品の入出庫に使用。コンテナを商品サイズに合わせて仕切り、約2万アイテムの格納が可能。ネジやドリルなど様々な商品が多い中、自動で格納するコンテナが作業台に届くと、作業台上部に設置されたプロジェクターが光と音でコンテナ内の商品格納場所を通知する「プロジェクションマッピングシステム」で、スピーディーかつヒューマンエラーのない作業を可能にしている。
<梱包機器>
■段ボールケース自動製造システム
包装・梱包改善、物流ソリューション、コンシューマー事業などを提供するTANAXのJust fit BOXを採用。三角コーンなどの異形商品、規格外サイズの梱包における作業時間を短縮。計測器でサイズを計測し、商品サイズに合う段ボールが製造できる。
<業界他社の荷物も運ぶ「共同輸配送」>
■共同輸配送フロー図
業界他社の荷物は、山善と同じ納品先(販売店)の場合も多く、そのような同じ販売店を持つ企業への「共同輸配送」の実施を計画中。自社便であれば積載率の向上、路線便であれば同梱による梱包数の削減につながり、業界全体での輸送コスト、運送におけるCO2排出量を削減できると見込む。
施設概要
名称 | ロジス大阪(現:新ロジス大阪、2025年1月改称) |
物件名 | SGリアルティ東大阪 |
所在地 | 大阪府東大阪市吉田下島1‐10 SGリアルティ東大阪2階 |
延床面積 | 17,029.14㎡(5,151.59坪)※当社契約2階部分 |
構造・規模 | 鉄骨造・耐震/地上4階建て、全館LED照明、屋上太陽光発電 |
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用