トラック代替しCO2排出削減、地域振興も
神戸市は1月6日、神戸電鉄などと連携し、1月11日から神戸産の新鮮な農産物を電車で配送する貨客混載の実証実験を開始すると発表した。
新開地エリアの活性化や地産地消の推進、トラック配送の代替によるCO2の削減などが狙い。
配送のイメージ
神戸電鉄、「JA兵庫六甲 農協市場館 農野花」を運営しているジェイエイファーム六甲、道の駅「神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」を運営している北神地域振興、「神鉄食彩館」を運営している神鉄エンタープライズ、神戸市の5者が協力。直売所で扱っている新鮮な農産物などを、神戸市北区の岡場駅から新開地駅まで配送し、神鉄食彩館(新開地店)で販売する。
商品の流れ(いずれも神戸市提供)
実験の期間は7月末までの約6カ月間を予定。係員が農産物を岡場駅で受け取って最後尾の車両から乗車し、新開地駅に到着した後、神鉄食彩館(新開地店)に届ける。配送は利用客の少ない時間帯を選び、運行の安全確保と乗客の乗降を最優先させる。
乗車中の荷物は、最後尾の車両内所定のスペースに配置し、停車時の揺れなどに対応できるよう、安全管理に努める。
(藤原秀行)