TOB実施し株式50.1%取得目指す、連携し物流施設開発拡大狙う
三井住友ファイナンス&リースは1月28日、傘下で環境関連事業などを手掛けるSMFLみらいパートナーズが、シーアールイー(CRE)を買収すると発表した。
SMFLみらいパートナーズが1月29日にCREへのTOB(株式公開買い付け)を開始。今夏にも最終的にCRE株式の50.1%を取得することを目指す。TOBの取得額は200億円を超えると想定している。
CREは1月28日、TOBに賛同し、株主に応募を推奨すると発表した。
SMFLみらいパートナーズは不動産関連事業も展開しており、CREを傘下に収め、連携して物流施設開発を拡大していくことを狙う。SMFLみらいパートナーズは、現在CRE株式の15.26%を保有している不動産投資ファンド運営などのケネディクスの親会社。
TOBなどの手続きが完了すれば、CRE株式の残る49.9%は創業者の山下修平会長の資産管理会社が継続して保有する。CREは株主が2社だけとなるため、東京証券取引所プライム市場への上場が廃止になる。
買収完了後もCREは山下会長や亀山忠秀社長ら現経営陣が引き続き業務に当たる予定のため、SMFLみらいパートナーズとCREはMBO(経営陣が参加する買収)と説明している。SMFLみらいパートナーズからは社外取締役3人をCREに派遣する。
(藤原秀行)