自動倉庫採用、温度可変エリアも設置
工業用ガス大手エア・ウォーター傘下で低温物流を手掛けるエア・ウォーター物流は2月26日、千葉市で完成した新たな物流拠点「千葉低温センター」の記念式典を現地で開催した。
約46億円を投じて建設し、地上2階建て、延床面積は7376㎡。食品業界向けの冷凍・冷蔵拠点として3月1日に稼働を始める。
同様の拠点はエア・ウォーターグループとしては全国で10カ所目、関東では神奈川県厚木市の「厚木低温物流センター」に続いて2カ所目。
これまでは、厚木低温物流センターが首都圏をカバーしてきた。新拠点を生かして首都圏東部の低温物流機能を強化するとともに、北海道・東北地方で生産した食品や原材料を集約、首都圏に届ける拠点としても運用する。

千葉低温センターの外観
新センターは人手不足を考慮し、ダイフク製の冷凍自動倉庫を導入。パレット6340枚分の在庫保管を可能にしており、WMS(倉庫管理システム)と連動させ、回転が速いコンビニ向けの氷などを格納する予定。
フローズン(-25℃)、可変(-25℃~5℃)、チルド(5℃)の3温度帯を設定。冷凍自動倉庫は-25℃で保管する。
センターの屋根に第三者所有の太陽光パネルを設置し、センターで使用する電力のグリーン化を進め、温室効果ガス排出量削減を図る。


自動倉庫

2階の温度可変の冷蔵庫スペース

トラックバース
(藤原秀行)



