商船三井、北米西岸で邦船社初のLNGバンカリング実施

商船三井、北米西岸で邦船社初のLNGバンカリング実施

配船可能地域拡大と期待

商船三井は3月5日、カナダの船会社Seaspan Energy(シースパン・エナジー)と3月1日に、バンクーバー港で商船三井が運航するLNG(液化天然ガス)燃料自動車船にLNG燃料供給(バンカリング)を実施したと発表した。

同社は、北米西岸でLNGバンカリングを行ったのは邦船社で初めてと説明。さらに、自動車船としては世界初と強調している。

 
 


LNG燃料供給の様子(プレスリリースより引用)

燃料となるLNGは、シースパン・エナジーが運航するLNG燃料供給船「Seaspan Garibaldi」(シースパン・ガリバルディ)により、カナダのイングリッシュ湾に停泊中の「Lake Herman」(レイク・ハーマン)に、岸壁・桟橋に着岸・着桟・錨泊中の船に対してLNGバンカー船が接舷し、LNG燃料を供給する「Ship to Ship方式」で実施した。

北米西岸地域はこれまでLNG燃料供給拠点がなく、LNG燃料船の配船に制限がある地域だった。商船三井はシースパンエナジーと連携し、北米西岸域で初の自動車船向けLNGバンカリングに成功したことは、LNG燃料船の配船可能地域が広がるなどメリットが大きいとアピールしている。

今後は北米西岸の他の港でも、自社運航船へのShip to Ship方式のLNGバンカリングを展開していきたい考えだ。

(藤原秀行)

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