見積もり作成・発注工程管理・需要予測などの機能も追加予定
大日本印刷(DNP)は6月26日、チラシやカタログなど販促物の受発注・在庫管理・製造計画の立案を支援するクラウドサービス「DNP販促物SCMシステム Connecting One Cloud(コネクティング・ワン クラウド)」の提供を開始すると発表した。
今後も順次機能を追加して2020年春をめどに販促物のサプライチェーン全体を一元管理。21年度までに累計10億円の売り上げを目指す。
流通チャネルの多様化により販促物も多品種化と少量発注が進む一方、不要となった販促物の増加や在庫不足などから適正な管理が企業の課題となっている。
DNPは01年より支店などからの販促物の注文受け付け・製造・在庫管理までをネットワークで一元的に管理するシステム「Connecting One」を提供。新サービスでは導入企業から要望が多かった販促物の必要数を集計する機能などを追加し、スマートフォンやタブレット端末などにも対応できるようにした。
価格はフルパッケージで初期費用が200万円から、月額費用は30万円から。機能に応じた従量課金も用意している。今後は見積りの作成や発注工程の管理、需要予測などの機能を追加して、企業向けに販促物のSCMをトータルで支援する仕組みとして構築を図る方針だ。
「Connecting One」の概念図(DNPニュースリリースより)
(鳥羽俊一)