最新レートを迅速に把握、複数の経路を比較可能に
原油市場の分析などを手掛ける英国の調査会社Vortexa(ボルテクサ)は4月14日、石油製品の海上輸送運賃の動向をリアルタイムで把握、最適なルートを把握できるシステム「Anywhere Freight Pricing」(エニウェア・フレート・プライシング)を開発したと発表した。
ガソリンや灯油などのクリーン石油製品(CPP)を対象に、任意の船舶クラスや出発港、到着港をシステムで指定すると、該当するルートの最新フレートレート(運賃)を迅速に把握できる。価格は英国時間の午後4時半に毎日更新する。
輸送する際は、港湾費用や運河通行料を含め、複数のルートを比較し最適な価格を算出。全ルートで過去5年間の価格データを提供し、季節性やトレンドの分析をすることも可能。
今後は数カ月以内に重油などのダーティー石油製品(DPP)についても運賃動向をカバーする予定。
(藤原秀行)