エーディエフ、中軽量物向けアルミ台車で新たにAGVと連結可能なタイプを発売

エーディエフ、中軽量物向けアルミ台車で新たにAGVと連結可能なタイプを発売

年間2000件近いフォークリフト起因事故抑止図る

アルミ製品の設計・製造・販売を手掛けるエーディエフ(大阪市)は4月24日、中軽量の荷物の運搬に特化して軽量化・操作性を追求したアルミ台車「ちょいカーゴ」の新たな展開として、AGV(無人搬送車)との連結を可能にした「AGV専用ちょいカーゴ」を同日発売したと発表した。

物流搬送関連機器の設計製造などを行うモノリクス(東京都文京区本郷)と共同で開発した。

 
 

AGVと連結できるようにすることで、フォークリフト利用の代替になることを想定。作業効率のアップ・省人化に加え、フォークリフト活用時の倉庫内の事故発生抑制も図る。


AGV×ちょいカーゴで効率的に荷物を移動できるイメージ


フォークリフトに起因する災害が年間2000件近く報告されている(厚生労働省労働災害統計より)

「ちょいカーゴ」は2018年の発売後、売り上げを着実に伸ばし、21~24年の4年間で4.2倍に達した。

特に物流現場では、人手不足対策としての省人化・作業の効率化などの理由に加え、高額で運転のための資格も必要なフォークリフトや、小回りが利かず狭い場所や通路では移動ができないハンドリフトの代替として使われているという。

モノリクスが扱っていた今までのAGV の台車は、鉄製で重く、重量物に特化したものしかなく、小回りが利いて、AGV から切り離してもそのまま台車としても使用できるようなものを求めていた。そこで、中軽量向けアルミ台車「ちょいカーゴ」とモノリクスが求める台車のニーズを合わせた、「ちょいカーゴ」誕生につながった。

 
 

AGV を使用する際、一点の方向からぐっと引っ張る際に引っ張り強度に強いフレーム形状にすることで、耐えられる台車に設計し、AGVの安全装置であるセンサーが反応するように、地面からパレット積載面の間にカーテンを設け、AGV 同士が衝突しないようカスタマイズした。

【製品概要】

AGV専用ちょいカーゴ

商品名:AGV専用ちょいカーゴ            
内寸:1104x1104
フレーム:アルミニウム
積載重量:600㎏まで
価格:見積

(藤原秀行)※いずれもエーディエフ提供

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