ゼロボードと産総研グループが提携、温室効果ガス排出量算定の正確性向上目指す

ゼロボードと産総研グループが提携、温室効果ガス排出量算定の正確性向上目指す

400項目の排出係数パッケージ搭載

ゼロボードは5月7日、産業技術総合研究所(産総研)が保有技術の実用化のため2023年に創設したAIST Solutions(アイストソリューションズ)と業務提携したと発表した。

アイストが運営している、製品やサービスのライフサイクル全体における原材料使用量、エネルギー消費量、廃棄物量などのデータを収集した「インベントリデータベース」として世界最大級のAIST-IDEA(アイストイデア)から約400項目を厳選した排出係数パッケージ(温室効果ガス排出量を計算する際に用いる)を、ゼロボードが手掛ける温室効果ガス排出量算定・可視化ソリューション「Zeroboard」に標準搭載し、同日に提供を開始した。

 
 

温室効果ガス排出量の算定・報告をする際に用いられる国際基準のGHGプロトコルは、算定に用いる排出係数について、適切性や正確性が強く求められている。

AIST-IDEAは、各種製品・サービスの排出量を精緻に把握するための信頼性の高い排出係数データとして、主に物量ベースで算定する企業に活用されている。ゼロボードは自社のソリューションの正確性を高めたい考えだ。

(藤原秀行)

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