自動者運動事業者向けに心臓疾患や大血管疾患対策のガイドライン作成

自動者運動事業者向けに心臓疾患や大血管疾患対策のガイドライン作成

国交省、高血圧などの人に早期の専門医受診訴え

国土交通省は7月5日、「自動車運送事業者における心臓疾患、大血管疾患対策ガイドライン」を取りまとめた。「事業用自動車健康起因事故対策協議会」と連携して作成した。

ドライバーが心臓疾患や大血管疾患で運転を続けられなくなった事例が毎年数十件報告されており、重大事故を引き起こす恐れもあると指摘。予防のため、日常の生活習慣や勤務環境の改善を図るよう訴えた。併せて、緊急に対応すべき状況かどうかを見極められるよう主な前兆や自覚症状も紹介した。

 
 

ガイドラインは過去のデータから、運転者の疾病に起因し、運転者が亡くなってしまった事故報告件数のうち、心臓疾患(心筋梗塞、心不全)や大動脈瘤、大動脈解離が全体の65%を占めるなど、無視できない状況にあることを説明。

高血圧や糖尿病などの人は発症リスクが高いため、早期に専門医を受診するようアドバイスした。

急な対応を要する症状としては、
・胸の中心からのどやあご、左肩、背中にかけて感じる持続する痛みや圧迫感
・激烈な痛みを伴う胸痛、腰痛、腹痛
・息切れ、めまい、吐き気を伴う胸痛
――などを列挙。

また、主な前兆や自覚症状は、
・胸の痛みや圧迫、締め付け
・息切れ、呼吸がしにくい
・意識が遠くなる
・胸部に拍動性の塊を自分で触れられる
――といった事柄を挙げている。

さらに生活習慣改善促進として、禁煙や塩分摂取の抑制、食べ過ぎへの注意などを呼び掛けている。

(藤原秀行)※写真はガイドライン表紙より引用

 
 

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