高層ラックシステムなど採用、流通加工にも対応
NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は6月19日、オーストラリアの現地法人「NXオーストラリア」が5月12日にニューサウスウェールズ州ケンプス・クリークの工業団地「The Yards」内に新拠点「NXケンプス・クリーク倉庫」を開設したと発表した。
総面積約1万7000㎡で、天井高が最大14.6mの高層ラックシステムを設置し、高い保管効率を実現。商品の入出庫、ピッキング、梱包といった基本的な倉庫業務に加え、商品の組み立て・セット作業(キッティング作業)や値札付けといった流通加工作業にも柔軟に対応する。
主にハイテク製品、消費財を取り扱うほか、将来は医薬品など幅広いニーズに対応できるよう、温度管理機能の導入なども視野に入れ、サービスの拡充を図る。
「The Yards」は総面積77haの新しい大規模工業団地で、敷地内には14棟以上の先進的な施設が集積。複数の高速道路へのアクセスに優れ、2026年開業予定の西シドニー国際空港にも近接している。シドニー西部の新たな産業ハブとしての発展が見込まれている。
環境に配慮した設計思想に基づき、持続可能性(サステナビリティ)と地域社会(コミュニティ)のニーズを高いレベルで融合させていることから、オーストラリアの工業団地で初めて持続可能性評価システム「6 Star Green Star Communities」認証を取得した。
名称 | NXケンプス・クリーク倉庫 |
所在地 | 19 Giba Drive, Kemps Creek, NSW, 2178, AUSTRALIA |
面積 | 16,926㎡ |
主要設備 | 高床ホーム、入庫用ドックレベラー3基、出庫ドック6基 |
(藤原秀行)※いずれもNXHD提供