日通が北海道・苫小牧で危険物倉庫2棟を展開、半導体原材料の保管需要に対応

日通が北海道・苫小牧で危険物倉庫2棟を展開、半導体原材料の保管需要に対応

近隣の既存拠点とも連携

日本通運は7月4日、北海道苫小牧市で、多温度帯管理機能を備え安全・適正な保管管理が可能な物流拠点「NX苫小牧危険物ロジパーク」の稼働を開始したと発表した。

北海道は近年、半導体関連産業の集積が進み、国内外からの企業進出や大規模投資が相次いでいる中、苫小牧市は国際拠点港湾の苫小牧港、新千歳空港の2つの港が所在し、鉄道や高速道路などの交通アクセスにも恵まれ、積雪量が少ない地理的特性もあって原材料の安定供給や製品輸送で高い利便性を備えている。

 
 

苫小牧港にはNXグループの内航船「ひまわり」も就航しており、国内外からの危険物・高圧ガスの大量輸送にも柔軟に対応できる体制を整えている。

NX苫小牧危険物ロジパークは定温危険物倉庫と多温度帯危険物倉庫(建設中)の2棟を有し、今後は高圧ガス倉庫(建設中)やコンテナヤードの拡充も計画するなど、消防法や高圧ガス保安法などの法令に準拠した安全対策を展開。半導体製造に不可欠な化学品や高圧ガスなど、先端産業の原材料を最適な環境で保管・管理する。

24年8月に稼働を始めた恵庭市の新倉庫「NX-TECT Hokkaido」と連携し、道内外の先端産業の原材料を扱う倉庫としても活用できるようにする。

名称 NX苫小牧危険物ロジパーク
所在地 北海道苫小牧市晴海町43-53
構造 地上1階建 定温危険物倉庫/多温度帯危険物倉庫、高圧ガス危険物倉庫2棟
営業開始日 定温倉庫:2025年7月1日
多温度帯倉庫:2025年8月予定(建設中)
高圧ガス危険物倉庫2棟:2025年12月予定(建設中)

(藤原秀行)※いずれも日本通運提供

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