リンクス、中国のファーレイ製AMRで2000kg可搬タイプの提供開始

リンクス、中国のファーレイ製AMRで2000kg可搬タイプの提供開始

作業効率の大幅な向上見込む

製造業や物流業界の現場作業改善が可能な先端技術を取り扱う専門商社のリンクスは7月8日、中国最大級の産業用機器メーカーHuaRay Technology(ファーレイ・テクノロジー)が手掛けるAMR(自律搬送ロボット)「iRAYPLE」(アイレイプル)ブランドで、新たに2000kg可搬タイプの提供を開始したと発表した。

iRAYPLE AMRシリーズは優2023年2月の取り扱い開始以降、自動車業界をはじめ国内の多くの現場で採用が広がっている。

 
 

従来提供してきたAMRは最大1500kg可搬までのモデルだった。物流倉庫や製造現場から「より重量のある設備・資材・パレットを自動搬送したい」との要望が出ているのに対応、新たなタイプの提供にこぎ着けた。

従来モデルでは対応できなかった大型パレット・大型金型・重量設備などの自動搬送を可能にし、重量物搬送の自動化領域を大きく広げる新たな選択肢になると見込む。

全方向移動型の潜り込み式AMRで、全方向へ自在に走行できる。狭い通路や複雑なレイアウトでもスムーズに搬送作業が済ませることができるため、作業効率が大幅に向上すると見込む。

従来のモデルと同様に360度の障害物検知機能を標準装備し、人とロボットが共に作業する環境でも安心して使えるようにしている。モジュール構造による高い信頼性とメンテナンス性を兼ね備え、長期運用にも耐えられるとみている。


L-AGV-2000LQ外観(リンクス提供)

■スペック

型名 L-AGV-2000LQ
寸法(W x D x H) 1179 x 1938 x 305mm
可搬定格荷重 2000kg
ナビゲーション方式 SLAM/コード/テクスチャ
回転直径 2215mm
リフト高さ 60mm
天板サイズ 950mm x 1665mm
最大速度 1200mm/s(非搬送時)
停止位置精度 ±5mm (コード/テクスチャ)
±10mm (SLAM)
 
 

(藤原秀行)

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