パナソニックコネクト、顔認証クラウドサービスで新たに工場や倉庫など向け「現場管理」機能の提供開始

パナソニックコネクト、顔認証クラウドサービスで新たに工場や倉庫など向け「現場管理」機能の提供開始

作業員や来訪者の出入りを正確・迅速に把握可能

パナソニック コネクトは7月8日、世界最高水準の顔認証技術を様々なユースケース、多様なデバイスで利用できる顔認証クラウドサービス「KPASクラウド」の新たなラインアップ「現場管理サービス」の提供を同日開始したと発表した。

「KPASクラウド」を工場、建設、倉庫などの現場向けに、必要とされる機能を開発不要でよりスムーズに導入しやすくまとめたパッケージサービスとして運営。まず現場における作業員や来訪者など様々な関係者の出入りを顔認証で正確・迅速に一元管理する入退場管理機能を提供する。

 
 

今後は勤怠管理や映像監視などの機能を段階的に追加し、管理業務の省人化・高度化を多面的に支えるサービスを目指す。

「KPASクラウド」は2019年11月に提供を開始。スマートフォンやタブレット、PCなど多様なデバイスで手軽に利用できる上、入退・勤怠管理、決済やチケッティングシステムとの連携など、幅広い業界・ユースケースで活用することが可能。

さらに、パートナー企業の製品・サービスにKPASクラウドを組み込み、新たな価値創造を支援する「顔認証クラウドサービス パートナープログラム」を20年12月にスタートし、現在は160社以上が参加している。

工場、建設・工事現場、倉庫など、多様な関係者が出入りする現場は部外者の侵入によるトラブルや情報漏洩、さらには資材や資産の盗難といったリスクが常に存在しており、現場の安全性を確保するためには、正確な入退場管理に加え、その履歴を効率的に保管し、即座に確認できる仕組みが不可欠。その一方、少子高齢化で現場の人手不足は年々深刻化しており、限られたリソースで効率的かつ確実に運用できる手段が求められている。

ただ、実際の現場は紙台帳やICカードなど、発行や管理に多くの手間とコストを要する方法の入退場管理がまだ幅を利かせており、入退場履歴の記録や確認作業が煩雑でリアルタイム性も欠如するためトラブル発生時の初動対応に遅れが生じる上、なりすましのリスクがセキュリティ上の大きな懸念となっている。

そうしうた課題を解決するため、現場管理サービスの開発にこぎ着けた。

 
 

従来のKPASクラウドからのアップデートとして、管理者向けのポータル画面を提供している。入退場履歴をPCから簡単に確認できて、エリア(現場・施設など)やセクション(会社・組織など)、ステータス別(入場・退場)に見やすくソート表示することが可能。管理者は「今、誰が、どのエリアにいるのか」をオンラインで即座に確認、現地に足を運ばなくてもリアルタイムで状況を把握できるようになる。

パナソニックコネクトは日々の入退場管理の強化、効率化に加え、発災時における在留状況の確認などにも使えるとみている。


利用イメージ


画面イメージ(顔認証端末)


画面イメージ(管理者向けポータル画面)


画面イメージ(上:日報 下:出面表)

 
 

今後は、顔認証を活用した勤怠管理や扉ごとの入退室管理、防犯カメラ連携による映像監視など、多様な人や物の統合管理に不可欠な機能を追加していく予定。

(藤原秀行)※いずれもパナソニックコネクト提供

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事