パナコネクト、物体追跡技術活用した物流・製造現場の課題発見型カイゼン支援ソリューション提供開始

パナコネクト、物体追跡技術活用した物流・製造現場の課題発見型カイゼン支援ソリューション提供開始

人・物の動きを24時間365日体制で検知・記録、作業のボトルネック可視化

パナソニックコネクトは7月9日、物流・製造現場の人・物の動きから作業のボトルネックを可視化し、現場の改善に向けた真因分析を支援する、物体追跡技術を活用した課題発見型カイゼン支援ソリューション「CYTIS Insight(サイティス インサイト)for Worker」の提供を同日始めたと発表した。

現場作業の改善に不可欠な可視化と現場作業の標準化を支援する。具体的には画像認識AIといったセンシングと物体追跡技術を用いて現場を可視化し、計画と実績を対比させ、課題を抽出して作業を標準化できるようサポートする。

 
 

その後、データに基づく日々の振り返り活動とシミュレーションを通じて現場にフィードバックすることで、現場の実態に基づく戦略策定と改善活動を促進し、生産効率の最大化に貢献することを想定している。


ソリューションのイメージ

現場の人や物の動きを24時間365日体制で自動的に検知・記録。設定したエリア内での滞留時間やエリア間の移動傾向を正確につかみ、従来は人手と時間を要していた現場の実態把握の負荷軽減につなげる。さらに、特定エリアでの滞在や特定の動きをトリガーとして、作業の開始・終了を自動検知し、各現場に応じた時間計測を可能にする。

また、人・物の動きに関するデータと、エリア情報や設備稼働データなどを自動で統合し、ダッシュボードに集約・可視化することで、現場の状況を多角的に分析できるよう後押しする。


物流ラインでのセンシングイメージ(上)と生産ラインでのセンシングイメージ

例えば梱包作業で設定したおおよその標準作業時間から乖離した遅延作業を俯瞰的かつ直観的に把握、作業の「ムリ・ムダ・ムラ」といった課題に対し、改善を支援する。

 
 

ダッシュボード上で課題を特定できた箇所や、さらに詳細な分析が必要な作業状況について、クリック1回で該当時間帯の録画映像にアクセスできる。実際の作業の様子を映像で確認することで、データだけでは把握しきれなかった課題の真因を深く掘り下げ特定できるようになると見込む。

憶測ではなく事実に基づいた具体的な改善策の検討を促進し、継続的な業務改善サイクルの実現と現場力の向上を図る。


物流ラインでの作業分類の表示例(いずれもプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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