東急不動産、神奈川・綾瀬で11.7万㎡のマルチ型物流施設竣工

東急不動産、神奈川・綾瀬で11.7万㎡のマルチ型物流施設竣工

最大10テナント入居可能

東急不動産は7月17日、神奈川県綾瀬市で新たなマルチテナント型物流施設「LOGI’Q(ロジック)綾瀬」が竣工したと発表した。

地上5階建て、延床面積は11万7196㎡。「LOGI’Q」シリーズとしては関東エリアで過去最大規模。



シングルランプ方式で、施設内外に防災対策を施し、地域の防災拠点として運営することを想定している。地元の綾瀬市と災害時に同施設を避難の受け入れなどに使う協定書を締結した。

施設内電力は全て再生可能エネルギー由来の電力を使用し、各種環境認証最高ランクを取得済み。

東名高速道路の綾瀬スマートICから約1.1kmに位置。

東西2分割の最小約2500坪から賃貸が可能で、最大10テナントが入居できる設計を採用している。

荷物用エレベーターおよび垂直搬送機を将来対応仕様とすることで、複数フロアにわたるオペレーションにも対応。1階を耐荷重2.5t/㎡(2~5階は1.5t/㎡)とし、飲料関連事業をはじめとする高荷重ニーズのあるテナントなど、幅広いニーズをカバーできるようにしている。複数フロアで成約済みという。

共用部は同社が事業拠点を置く渋谷らしさをイメージし、スクランブル交差点のように人や物が行き交う様を表現したエレベーターホールや、木目を基調とした温かみのあるデザインを施して従業員がリラックスできるよう努めた休憩室(東西計2カ所)を整備している。



「LOGI’Q」シリーズでは初となるプレキャストコンクリート免震構造を取り入れ、地震発生時に建物の揺れを大幅に減少させ、建物・保管物・働く人への被害を最小限に防ぐことを目指す。

敷地内にはマンホールトイレやかまどベンチを導入。共用部にも非常時に寝具になるクッションや簡易トイレが保存できる絵画、非常用の防災電源を設置。災害時にテナント従業員に加え、地域住民の一時的な避難場所としても活用できる建物計画を立案している。

取り組みをまとめたリーフレットを作成しており、今後イベントでの配布や施設内のモニターでの投影を通じて、施設従業員の意識向上を目指す。

屋根上に約1.75MWの発電能力を持つ「リエネLOGI’Q綾瀬太陽光発電所」を設けている。夜間など太陽光発電電力で賄いきれない電力需要については、同社が所有する再生可能エネルギー発電所由来の電力で補う。


再生可能エネルギー電源供給スキームイメージ

所在地:神奈川県綾瀬市早川5000番1
用途地域:工業地域
主要用途:倉庫
敷地面積:45,588.64㎡(13,790.56坪)
延床面積:117,196.57㎡(35,451.96坪)
建物構造:プレキャストコンクリート造(免震構造) 一部鉄骨造 5階建
着工:2023年9月13日
竣工:2025年5月30日
設計施工:大日本土木・加賀田組建設共同企業体
事業主:東急不動産株式会社
コンストラクションマネジメント:日立建設設計株式会社
トラックバース:135台
駐車場:普通自動車185台(車いす用2台)、トラック待機場24台
バイク置き場:35台
駐輪場:104台



(藤原秀行)※いずれも東急不動産提供

物流施設/不動産カテゴリの最新記事