近鉄エクスプレス、温室効果ガス削減目標が国際的組織SBTiから「科学的根拠に基づく内容」認定取得

近鉄エクスプレス、温室効果ガス削減目標が国際的組織SBTiから「科学的根拠に基づく内容」認定取得

「50年までにスコープ3で90%」など設定

近鉄エクスプレスは7月24日、自社の温室効果ガス削減目標が、短期と長期の両方で、気候変動問題に関する国際的組織「Science Based Targets initiative」 (サイエンス・ベースド・ターゲッツ・イニシアティブ、SBTi)から「ネットゼロ目標」の認定を取得したと発表した。


SBTi認定(近鉄エクスプレス提供)



SBTiは2015年、国連グローバル・コンパクト(UNGC)、世界自然保護基金(WWF)、世界資源研究所(WRI)、英CDPが連携して創設。気候変動による世界平均気温の上昇を産業革命前と比較して1.5℃以内に抑えることを目標に掲げている。

目標達成に向け、企業に対して科学的知見と根拠に基づいた温室効果ガス排出削減目標の設定を促し、その目標を検証、認定している。SBT認定は企業の脱炭素への具体的な取組を評価するグローバルスタンダードと位置付けられている。

近鉄エクスプレスは23年8月、SBTiに対し、科学的な根拠に基づいた排出削減目標を設定し、実現へ真摯に取り組む方針を広く宣言する「コミットメントレター」を提出。SBTiから取り組み内容の評価を得て、認定取得を果たした。

短期目標
スコープ1・2排出:2030年までに42%(対23年比)削減
スコープ3排出:同25%削減

長期目標
スコープ1・2排出:2050年までに90%(対23年比)削減
スコープ3排出:同90%削減

(藤原秀行)

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