相鉄・JR直通線開業に合わせて機能・利便性の向上図る
JR貨物は7月16日、横浜市内で予定されている相鉄・JR直通線開業に合わせて横浜羽沢駅(横浜市)が11月30日に着発線荷役(E&S)方式でリニューアル開業すると発表した。併せて停車列車を増加して利用機会の拡大も図る。
コンテナを本線上の列車から積み降ろしするE&S方式の導入でリードタイムの短縮や輸送需要ヘの柔軟な対応が可能となり、鉄道貨物輸送の大動脈である東海道線上に位置する同駅の利便性がより一層向上すると見込む。JR貨物におけるE&S方式駅は今回で30番目となる。
総面積は約15万平方メートル。このうちリニューアル後のコンテナホームは約2万8000平方メートルで荷役線1面2線52両対応(1線は着発線荷役。既設は通常荷役線2面3線37両対応)。1日当たりの列車本数は10本(現行は上り4本、下り5本、下りから上りの折り返し1本)、2018年度の取扱量は約34万8000トン。
E&S方式は着発線上に荷役ホームがあるため、列車が到着直後に荷役作業を開始して発車できるのが特徴。駅構内での複雑な入れ替え作業がなく省力化にもつながる。今後も積極的にE&S方式駅を導入していく方針だ。
(鳥羽俊一)