ネットワーク8万km超に拡大
米鉄道大手のユニオン・パシフィックは7月29日、同業の米ノーフォーク・サザンを約850億ドル(約12兆6000億円)で買収すると発表した。株式交換と現金を組み合わせて実施する。
両社の経営統合が実現すれば米国で初となる大陸横断鉄道が誕生する。鉄道会社のM&Aとしては米国で過去最大規模とみられる。今後数カ月以内に米陸上運輸委員会(STB)へ申請し、2027年中の手続き完了を目指す。
ユニオン・パシフィックは主に米国西部や中部、ノーフォーク・サザンは米国東部に事業基盤を置く。
ユニオン・パシフィックは統合で東海岸から西海岸まで43州を網羅し、約100の港を結び、全長5万マイル(約8万キロメートル)を超える鉄道網になると説明。貨物輸送のスピードが加速し、トラック輸送に対する競争力を増すと期待している。
(藤原秀行)