ドライバー・作業員の安全・健康支援手掛けるenstem、日通現場でソリューション大規模導入に関する実証実験開始

ドライバー・作業員の安全・健康支援手掛けるenstem、日通現場でソリューション大規模導入に関する実証実験開始

数百台規模活用、交通事故や労災の抑制寄与に期待

生体データからトラックなどのドライバーや現場作業員の体調をAIで分析し安全や健康の維持を図るサービスを手掛けるenstem(エンステム)は8月1日、現場向け安全・健康管理ソリューション「Nobi for Driver」と作業現場における体調管理・作業リスク可視化ツール「MAMORINU」の大規模導入に関する実証実験を、日本通運で開始したと発表した。

enstemは今年6月、NIPPON EXPRESSホールディングス系のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)、NXグローバルイノベーション投資事業有限責任組合が運営する「NXグローバルイノベーションファンド」と、楽天グループのCVC、楽天キャピタルの2社から総額1.1億円の追加出資を受けたと発表していた。



特定の導入拠点に所属するドライバー・作業員を対象に、安全性と健康管理の向上を目指す。enstemは健康起因の交通事故や労働災害の抑制に寄与する可能性があると期待している。


(enstem提供)

「Nobi for Driver」はドライバーが装着したウェアラブルデバイスを通じて生体データをリアルタイムに取得・分析。異常兆候の早期検知や業務中の安全管理強化を図る。「MAMORINU」は工場や倉庫内などの“非ドライバー”作業者の体調変化・作業リスクを可視化し、チーム単位での安全マネジメントを支援する。

今回は日通が数百台規模を採用、国内物流業界における安全管理の“現場起点モデル”としては最大級のスケールになるとみている。

(藤原秀行)

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