パナコネクト、複数メーカーの協働ロボットや各種機器を一元的に制御・管理可能なプラットフォーム提供開始

パナコネクト、複数メーカーの協働ロボットや各種機器を一元的に制御・管理可能なプラットフォーム提供開始

現場導入支援注力の一環、パートナーは26社に拡大

パナソニックコネクトは10月20日、ロボット制御プラットフォーム「Robo Sync(ロボシンク)」の提供を同日開始したと発表した。

複数メーカーの協働ロボットや各種機器を一元的に制御・管理できるのが特徴。協働ロボットの導入・運用のハードルを下げ、現場の自動化と柔軟な対応・対策を支援できると見込む。



パナソニックコネクトは今年6月、「ロボット現場導入サービス」に注力する方針を打ち出しており、今回の施策もその一環。


(プレスリリースより引用)

市販のロボットアーム・ハンド・カメラ・センサーといった、現場でのロボットによる自動化を行う際に必要となる多様なロボットシステムを一元制御し、作業内容に応じて機器の自由な組み合わせや変更をサポートする。

動作や検出などの機能ごとに分かれたブロックを組み合わせることで、ノーコードで簡単にロボットの動作シナリオが作成できる。詳細な設定も可能で、現場担当者もシステムを円滑に構築できるよう配慮している。

ピッキングやプレイスなどの主要動作をあらかじめ組み込んだテンプレートを設定。組み合われば用途変更や新たな用途へ簡単に展開できる。

初期費用はなし(ロボット導入に関する設置工事費や各種機器費などは除く)で、ロボット1台当たり月額費用が5万円(2025年10月20日現在・税別)。月額払いと年額払いの両方を用意している。



パナソニックコネクトは併せて、協働ロボット導入による自動化効果の定量的可視化を行う工程自動化支援サービス「ロボット導入プランナー」の先行評価版(α版)の提供を同日始めたと発表した。

企画構想から仕様定義・設計までの上流工程を一貫して支援し、性能、生産性、コストの3つの観点で評価を行うことで、自動化検討や経営判断に必要な情報を提供する。正式サービスは2026年度の提供開始を予定している。

ロボット現場導入のサービスに賛同しているロボティクス関連パートナーは6月発表時の12社から同日時点で26社に増えている。内訳はロボット機器メーカー7社、ロボットSIer・商社など19社。

さらに、ロボットSIer・商社のビジネスの加速を支援するため「セールスパートナープログラム(本プログラム)」を同日、新たに立ち上げた。マーケティング支援、テクニカルサポート、コミュニティなどのメニューを用意しており、協働ロボットの普及と現場の課題解決を後押しする。

(藤原秀行)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事